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対馬研修旅行記

6月12~14日にかけて、40歳以下の浄土真宗備後布教使の有志会「音和会」の研修旅行に行ってきました。
私(田坂)は一昨年すでに卒業しておりますが、コロナ禍で今年まで数年間旅行の計画ができなかったこともあって現会員よりお誘いいただき、ご一緒させていただきました。

この会の旅行は、「普段そして今後もなかなか行けないところに行こう!」というコンセプトのもと、過去には真如苑の総本部、天理教教会本部への参拝や、教会で牧師さんにお話しを伺ったり、宗像大社にお参りしたりと有意義な企画がされてきました。

このたびは長崎県対馬市に行ってきましたので、旅行の様子をレポートさせていただきます。

対馬に行く前に、博多港からまずは壱岐島(いきのしま)に寄ります。
高速船で約1時間、天候も晴れて船はほとんど揺れることもなく快適なクルーズとなりました。

壱岐島も滅多に行けないので、時間の許すかぎりとにかく行けそうなところを片っ端から回りました。

「はらほげ地蔵」
満潮になると海につかるお地蔵さん。6体あるお地蔵さんは六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、天、人間)における苦しみから救ってくれると言われ、遭難した海女さんや鯨の供養のために祀られていると伝わっている。名前の由来は「お地蔵さんのはらが丸くえぐられているため(穴があいてしまったということを方言でホゲるという)」とされている。

「小島神社」
芦辺町のモン・サン・ミッシェルといわれる。
1日2回干潮時のみ渡れるとありましたが、干潮を待つ時間がないので水の中を渡っています。

「壱岐市立一支国博物館」
建築家、故黒川紀章氏が手掛けた生前最後の設計で、天然芝の屋根が特徴的。古代日本を物語る貴重な資料が展示されている。

「猿岩」
壱岐を代表する景勝地のひとつで、そっぽを向いた猿にそっくりな高さ45メートルの奇岩。「日本奇岩百景」にも選ばれている。

他にも色々と寄り道をしながら、再び高速船に乗って対馬に向かいます。
壱岐島から対馬まで約1時間、船からちょうど夕陽が沈んでいくのが見えました。

ホテルに着く頃にはすっかり日が落ちていました。
こちらが本日宿泊の「ソアルリゾート」というホテルです。
到着した時間が遅かったので、とにかく大慌てで食事とお風呂を済ませて明日に備えます。


6畳4人部屋で、荷物を運びこむと足の踏み場がないぐらいにかなりギュウギュウでしたが、合宿気分で盛り上がりました。


私たち以外の宿泊は全員韓国からの旅行者でした。スタッフにお聞きすると対馬自体、日本人の旅行客は少ないみたいです。



-2日目-
朝食を済ませてレンタカーに乗り込み、まずは臨済宗西山寺さまへ向かいます。
西山寺のご住職さまは、2012年に県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」が盗難された観音寺の管理をされておられます。これまでの経過について詳しくお聞きしました。

宿坊 対馬 西山寺|公式 (seizanji.com)

12年が経過した今も仏像は返還されていませんが、昨年仏像の所有権を巡る訴訟は決着を迎え、いよいよ対馬への仏像返還が実現する可能性があると期待されていました。

次の予定が迫っていたので早々に後にしましたが、宿坊もされておられたので、
「昨日はここに泊まればよかった・・・」
ふと、そう思えるような素敵なお宿と、魅力的なご住職さまでした。


今度は車で北に1時間ほど移動です。
対馬には浄土真宗本願寺派のお寺が5ケ寺あり、そのひとつの光雲寺さまにご縁があって参拝させていただきました。

お抹茶のご接待をいただきました。
お菓子は、あっさりとした「こしあん」を香ばしいカステラ風の生地で巻いた、対馬の代表的なお菓子、「かすまき」をご用意くださっていました。
分かりやすくいうと「どらやき」に似たような味で、最初にカステラの甘みが口に広がり、そして粒あんの量と甘さが絶妙です。対馬の伝統のお味を美味しくいただきました。

ご住職さまより対馬での仏教、浄土真宗の歴史や、これまでの法務の様子などをお聞かせいただきました。
なかでも日本にお経が伝来したころの発音「呉音」は「対馬音(つしまごえ・つしまおん)」と呼ばれていたという話は興味深かったです。詳しく説明する技量がないので、気になる方はぜひ検索してみてください。

その後、話の流れでご住職さまがボーイスカウトOB・OG京都大会で即如前ご門主様の前で披露されたという朗読劇「かくれ念仏考 伝助慕情」の台本を見せてくださいました。

「せっかくなので一緒にやってみますか?」
とのご提案に、急遽ご一緒に朗読劇をさせていただくことになりました。

我々は棒読みのカミカミで、酷い出来栄えの朗読劇ともなりましたが、何ともあたたかい一時を過ごさせていただきました。
本当に有難くて楽しかったです♪

その後も時間の許す限り対馬を見て回り、帰りはプロペラ機で福岡空港へ。

なかなかにハードな旅行でもありましたが、気兼ねのないメンバーのお蔭もあって、楽しく有意義な研修旅行となりました。


音和会の皆さま大変お世話になり有難うございました!!

執筆者 田坂英尊

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